踊り出す言葉5:アナログへの挑戦


ちょっとだけ、科学が提示する(デジタルで組み上げられた)世界に踏み込んでみよう。

この世に、完全なアナログ(連続的)な物質は無いように感じる。
滑らかに見える金属のパイプ(この流線型が堪らんのう。)は、TEMとかSEM(NFLとかNBAの仲間?)と呼ばれる電子顕微鏡で見れば、原子が規則正しく並んで凸凹だ。
(でも、なぜか、神秘的。)
それに、アナログ界の代表選手の『光』も、どうやら、粒子と波動の両方の性質があるそうだ。
(本当に、ミクロな世界は、この世界と繋がってるの?)

<科学はデジタルの申し子か>

所変わって、私たちが、見たり、聞いたり、触れたり、嗅いだり、味わったり、出来る世界。
やっぱり、金属パイプは、惚れ惚れするほど、滑らかな(萌えー!)曲線だし、光に、切れ間なんて見つかりっこない。

極論すれば、この世の全ては、アナログだ。

<アナログな世界・・・>

見上げた空間が『空』なら、私の立っている場所だって『空』の一部だし、地球が『宇宙』に包まれているのなら、ここだって『宇宙』の一部だ。

木は、土から生えている。
じゃあ、『木』は一体、どこからどこまでだろう?
木が育つシステムにいる、『土』、『水』、『バクテリア』は、どうだろう?
木が話せれば、「全部、私の一部だ!」って主張するような気がする。

だって、血液、内臓、細胞、・・・その他諸々は、「全部、私の一部だ!」からだ。

<確かになー>

内臓は、私の意志とは独立して、活動する。
でも、内臓がなければ、私は、生き続けることができない。
(機械の体を探すかー?)
最近、寂しくなってきた髪の毛と頭皮も、私には必要だ。
(柑橘系が良いんか?)

ひょっとすると、地球と人間、宇宙と人間、全ては、一つなのかもしれない。

<話がぶっ飛んだな>

・・・ともかく、
私たちは、(複雑な)アナログの世界から、(単純な)デジタルの情報を切り出していく。
恐らく、人間の頭脳には、この世界は、巨大で壮大すぎるのだろう?

私たちは、言葉を使って考える。
だから、人間は、世界を分解してきた。
理解できる程度に、細かく。
そのおかげで、文明は急速に発展してきた。

そして、今や、私たちは、様々な道具(物理、化学、生物学、・・・頭痛のタネ達)と、何億という頭脳を持っている。
ひょっとすると、私たちは、ようやく、アナログな世界に挑戦する準備が整ったのかもしれない。
デジタルな世界には存在しない『大局的なバランス』というものが牛耳っている世界に。


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